また、保護団体数の足りない地域で、譲渡まで長期で犬猫を保護するシェルターの成功モデルを作り、全国に展開することを目指して「犬猫タウン前橋」を運営している。


さらに、商業施設が現状の生体販売に代わって保護犬猫施設を常設。譲渡活動を推進する新しいシェルターの形として、ホームセンター「ジョイホンパーク吉岡」内で、「犬猫タウン吉岡 にゃんこシェルター」を運営している。

2022年1月〜10月までに、累計で猫256頭、犬15頭を保護し、猫183頭、犬11頭を譲渡したとのこと。また、エイズキャリアやハイシニアなどの譲渡困難な子も積極的に保護し、譲渡へ繋げている。そして今年度末までに、累計で300頭以上の譲渡を目指している。


加えて、多頭飼育崩壊を未然に防ぐため、地域との連携を深めて、セミナーなどの啓発活動や、野良猫の一斉TNR(※)にも取り組む。

今後は、自治会や福祉関連の窓口とのコミュニケーションをしっかり取りながら、社会福祉と動物福祉の連携を進めていくことを目標としている。

クラウドファンディング概要

今回のクラウドファンディングは、ふるさと納税制度を通じて、クラウドファンディング型で寄付を募るガバメントクラウドファンディングの仕組みを活用し、「ふるさとチョイス」上で行っている。

ふるさと納税の仕組みを用いたクラウドファンディングのため、寄付者は動物福祉向上の活動を応援しながら、控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられる。

犬猫生活福祉財団は、「3つのゼロ」の実現のため、前橋市において持続可能で有効なモデルを作り、それを全国へ広げることを目指しており、今回集まった資金はその計画を進めるために活用される。

目標金額のうちの4割は、前橋市の動物愛護事業資金として、「前橋市動物愛護管理センター(仮称)」の設置に向けた関連費用と、ワクチン接種など保護動物に対する医療費などに充てられる予定だ。