NGワード(3)「まったく予測できませんでした」

賠償責任扱いにならなくなってしまう?

(写真=Sergey Mironov/Shutterstock.com)

これは「個人賠償責任保険」に関するNGワードです。

そもそも、法律上の損害賠償責任は「予測できたのに対応を怠った」場合に該当するので、まったく予測できていなかったら賠償責任にはなりません。

屋根に積もった雪が滑り落ちてお隣のガレージを壊してしまった時に「家にいなかったから分からなかった」などと言ってしまうと、保険会社の担当者が「ん?」と思ってしまうかもしれません。

担当者の質問の意味や法律用語が分からない時は、面倒がらずに尋ねましょう。きちんと説明してくれますし、理解したうえで答える方が納得できます。

事故が起こったときの鉄則3か条
【鉄則1】事故対応の基本は、保険会社に連絡して加入内容を確認したうえで指示をあおぐ。
【鉄則2】事故は客観的事実により判断されるが、保険会社の担当者も人間である。
【鉄則3】保険会社の担当者の質問には意図がある場合もある。

OKワードは?この言葉は使っても大丈夫

(写真=wavebreakmedia/Shutterstock.com)

それではここで、使っても大丈夫なワードを2つご紹介しましょう。

「お相手への謝罪はどうしたら良いですか?」
当事者同士の直接のやり取りは控えた方が良いのですが、誠意ある行為は大切です。事故に慣れている保険会社の担当者にアドバイスをもらうことで、適切な対応ができるうえに印象も良くなります。

「お相手の方が直接来て困っています」
精神的な苦痛は耐え難いものですよね。そのようなときにも保険会社に相談をし、こちらの苦痛を相手方の保険会社へ伝えてもらって間に入ってもらうことで対処をお願いしてみても良いでしょう。

事故対応は「人と人」

(写真=PopTika/Shutterstock.com)

保険会社の担当者はお客さまの不安を払拭し、スムーズな保険金の支払いができるように対応してくれるアドバイザーです。

事故の当事者になってしまったら、まずは警察と加入している保険会社の事故受付に連絡し指示をあおぎましょう。

事故が起こったときに客観的事実を基に伝えるのは難しいときもあるのではないでしょうか。また電話対応が多く対応が冷たく感じてしまうこともあるかもしれませんが、あくまでも保険会社とのやり取りは人と人とのやり取りであることを忘れないようにしましょう。

文・高村浩子(ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP))/DAILY ANDS

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