ASDの青年・みっくんを演じる坂東龍汰のお芝居が大評判を呼んでいるドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)も、後半戦となる第6話。
前半は、みっくんと兄・ヒロト(柳楽優弥)が穏やかに暮らしている家に突然、超やんちゃな小学生の男の子・ライオン(佐藤大空)が現れ、ドタバタしながらその生活に変化を与えていくハートウォーミングホームコメディを描きつつ、同時並行でライオンがこの家に現れたバックグラウンドを、リニア利権やDV疑惑、裏家業の謎の男なんかが登場するハード目のサスペンスで描くという、かなり難解なことをやってきましたが、ここにきてようやくストーリーラインが1本に合流しつつあります。
振り返りましょう。
■何を置いても、おかっぱライオン
前回、ライオンとママ・愛生(尾野真千子)の再会を身を呈して阻止したのは、ヒロトの同僚である牧村さん(齋藤飛鳥)でした。もう何がなんだかわからないヒロトでしたが、謎の白い男・X(岡山天音)がヒロトを呼び出し、今回のコトの全容を伝えます。
いわく、自分は愛生からの依頼で愛生とライオンこと愁人くんの偽装死を画策していた。愛生と愁人は夫の橘祥吾(向井理)からDVを受けており、戸籍を捨てて母子2人で新たな人生を歩むことを決めていたのだそうです。
その計画半ば、愛生がテンパって犯してしまった窃盗のために警察に捕まってしまい、計画は頓挫。しかし、愛生はプランBを発動させ、せめて愁人だけでも逃がすために警察に「自分が息子を殺した」とウソの証言をしています。
これが「母による子殺し」と報道されますが、DV夫の祥吾は「愛生が愁人を殺すわけがない」と確信。愁人の居場所をあぶり出すためにその顔写真をマスコミに公開し、行方を追います。
Xから話を聞いたことで、ヒロトは愛生が迎えに来るまで、みっくんと2人でライオンを守ることを決意。とりあえずさまざま衣装を買い込み、公開されている写真と同じ髪型をしているライオンの髪の毛を切ってあげるのでした。