しかし、相手に協調性がなさそう、対等に話し合いができなさそう、という面が引っかかるのならば、お断りしても良いでしょう。それらを簡単に変えることはできないからです。

カフェで喧嘩をするカップル
好みの“イイ子”に出会うために結婚相談所に登録したとしても、ルール違反ではありません。でも相手の女性だって男性を選ぶわけなので、その下心を初めの段階で伝えてしまうのは浅はかでしょう。せめて「素敵な女性が多いって聞いたから」と表現できたらマイナス印象ではなかったはず。

もし男性がお見合いで女性会員に「高収入男性が多いから結婚相談所に登録した」と言ってきたら、まず交際は見送るのではないでしょうか。

人間ですから欲があること自体は問題ないですが、パートナー探しの場で自分のことを「欲望を満たす対象」として近づく人がいたら、警戒して断って問題はないのです。従わせるためのパフォーマンスとして「話し合いの素振り」はするかもしれませんが、支え合っていく信頼関係を築けない人との結婚生活は難しいでしょう。

◆「お仕事頑張ってるんですね」と言ってくる男性は、上から目線?

祐子さんは他にも気になってしまうことがありました。「結婚したら家事手伝いますよ」とアピールした男性や、「褒めているつもりの上から目線」をする男性です。

「私は仕事柄、転勤や出張があるんですけど、それを話すと『お仕事頑張ってるんですね』って言われるんです。悪気はないと思うんです。でも、同じ仕事をしている男性には言わないと思うんですよね。これも気にしすぎですか?」

「う~ん。線引きが難しいです」

ミドル男性の後ろ姿
40歳の祐子さんが会っているのは、主に40代~50代前半の男性です。

「お仕事頑張ってるんですね」という発言が上から目線なのは共感しますが、エンジニアや建設業界など職場に総合職の女性が極めて少ない環境にいると、昭和の価値観のまま止まってしまうことはあると思うのです。そして、出会いがなくて婚活サービスを利用するのは、こうした女性比率が低い職場の男性が多いのも事実。