2016年10月、英ノッティンガムを訪問したヘンリー王子(C)GettyImages

 米大手誌「TIME」が、最新号の特集「気候変動対策を推進する最も影響力のあるリーダー100人」でヘンリー王子を選出。環境問題に取り組む一方、大量の二酸化炭素を排出するプライベートジェットを「タクシーのように使う偽善者」だと叩かれている王子が選ばれたことに、ネット上では「大金を払って選んでもらったに違いない」などと批判の声が続出している。

目次

・ヘンリー王子、「気候変動危機に取り組むリーダー」としてビル・ゲイツに並ぶ
・ウィリアム皇太子が選ばれず「金で買ったんだろう」批判
・2021年には夫婦で「影響力のある100人」に選出

ヘンリー王子、「気候変動危機に取り組むリーダー」としてビル・ゲイツに並ぶ

 今年、スポーツ界のアカデミー賞こと「ESPY賞」の「パット・ティルマン功労賞」をはじめ、「航空業界の生きるレジェンド賞」など名誉な賞を授与されたヘンリー王子。

 世間からは「なんで王子が受賞するのかわからない」「ふさわしい人はほかにたくさんいるのに」と白い目で見られているが、今度は気候変動危機に取り組むリーダーの一人として、ビル・ゲイツやブータンのジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王らと並んで「タイタン(巨匠)」カテゴリーで選ばれた。

 現地時間12日に「TIME」が発表した「気候変動対策を推進する最も影響力のあるリーダー100人」によると、ヘンリー王子は王室離脱前の19年に立ち上げたサステナブルな旅を奨励する非営利団体「トラバリスト」の活動を高く評価されたとのこと。

 「トラバリスト」は、二酸化炭素の排出量などサステナビリティに関わるデータを提供する団体で、エクスペディアやトリップアドバイザー、ビザなど大手企業とパートナーシップを組み、環境負荷の少ない旅行手段を検索するツールを提供している。

 今年9月には、同団体の公式サイトにおける「フライトの二酸化炭素排出量データ」の検索回数が世界で累計650億回を超えたそうで、それが認められ、設立者であるヘンリー王子が選ばれたそうだ。