『あしたのジョー』の主人公の矢吹丈はプロボクサーになった後、互いに認め合う最大のライバルの力石徹と試合で対戦。激闘の末に力石は矢吹をKOするが、試合終了直後、減量苦と試合のダメージにより息を引き取ってしまう。

 やがて矢吹は力石の死後、長期間、そのトラウマに悩まされ続けることになる。

「同作が『週刊少年マガジン』で連載されていた当時、人気キャラクターだった力石が亡くなったことは大きな反響を呼びました。寺山修司氏の発案により、実際に同誌の発行元である講談社の講堂で力石の葬儀が執り行われたのは有名な話です」(竹下氏)

 同ドラマに関しても、そのストーリーや演出がネット上で賛否を巻き起こし、話題になっているのはヒットの証しとも言えるかもしれないが……。