女優・奈緒が主演を務め、人気グループ・Kis-My-Ft2の玉森裕太と共演している連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)の第5話が11月5日に放送されて、その内容が物議を醸している。
完全オリジナルストーリーである同ドラマは、結婚式当日に彼氏に逃げられてしまったアラサー女子の主人公の佐藤ほこ美(奈緒)が、人生のどん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森)と出会ったことをキッカケに、自分を変えるためボクシングを始めるラブコメディー。
平均世帯視聴率は5~6%台ながらTVerでは毎話再生回数1位を記録するなど、高い注目を集めている。
そんな中、第5話では海里の涙にもらい泣きした視聴者が続出していたようだ。
「ドラマでは序盤から元プロボクサーだった海里が“人殺し”と呼ばれるシーンが多々ありましたが、7年前の試合の対戦相手が海里との激闘のダメージで亡くなっていたことが明らかに。海里はそれを引きずって生きてきたのですが、5話ではようやく前を向いて進むことを決意。対戦相手の遺族に土下座で謝罪するも罵倒され、追い返されてしまいます。そればかりか、“人殺し”の噂や遺族からのクレームによって仕事が突然キャンセルになったことで、海里は自暴自棄になってしまう。苦悩する玉森の切ない演技に感動した女性たちが大勢いたようです」(テレビ誌ライター)
他方、作中でプロボクシングの試合での「リング禍=殺人」だと強調する演出には一部から批判の声も続出。
「ドラマとはいえボクシング試合での事故を人殺し呼ばわりはないだろ」「これで人殺しって言われる海里くん可哀想」「ボクシングの事故で人殺し呼ばわりされたら誰もボクシングできなくなるぞ」といったコメントがインターネット上では飛び交っている。
芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「確かに現実の世界においてボクシングの試合での事故を“人殺し”呼ばわりすることはけっして許されることではありません。その一方、ボクシングを描いたフィクション作品においては、ボクシング漫画の不朽の名作である『あしたのジョー』をはじめ似たような展開は昔から結構ありますよね」