ゲストに対するアイスブレイクとしてはかなりどすがきいている気もするが、最初に本質を捉えておけば、あとはもう仕上がりのいいスタジオの空気の中、仲野太賀の素顔を順番に明かしていけばいい。
ちょうど30年前、『徹子の部屋』のスタジオには当時29歳の中野英雄がゲスト出演した。息子として今の自分(31歳)より年少の父の姿を見て、笑いがとまらない。
◆大河ドラマに出演してほしいという願い
30年前と30年後のスタジオで黒柳はともに中野英雄の出世作となった『愛という名のもとに』(フジテレビ、1992年)のドラマタイトルを口にしている。今でこそVシネのやくざ映画俳優のイメージが強い中野英雄だが、「チョロ」というあだ名役で同作第1話冒頭、ボートを漕ぐ姿が青春そのものだったんだよなぁ。
『徹子の部屋』でも言及されているSNS投稿では、「日本統一」シリーズ撮影中のオフショットを使った投稿(2024年4月22日Instagramアカウントに投稿)が話題になったことがある。
「アプリで若返りを押したら太賀になった」とキャプションがあり、若返った中野英雄が息子そっくりだったのだ。SNSでは他に息子が出演する作品を盛んに宣伝している。仲野太賀も「今は僕の宣伝隊長」と言っているが、心強いじゃないか。
放送をリアタイしていた中野英雄が、X上で「やばい 涙が止まらない」と息子が写るテレビ画面を投稿している。30年前の出演映像では、「太賀」の命名についてふれている。息子には大河ドラマに出演してほしいという願いから名付けたのだという。
◆自分そのものが豊かな存在