同社は、見守り機器とはいえ、機械に監視・管理されているといった緊張感を与えず、より楽しく使ってもらいたいとの思いから、今回の試みでは見守りスピーカーに「俣兵衛」という名前のキャラクターをつくり、甘え口調やヤキモチ焼きな性格を付与した。
「俣兵衛」のキャラクターは、川俣町の乳子岩(ちごいわ)にまつわる、口減らしのため、乳飲み子を岩穴に捨てたという伝承がベース。「天真爛漫ながら、母親への強い憧れを持ちあわせ、ときにヤキモチを焼くような子どもの妖怪」というキャラクターとして言語が生成されている。また、「俣兵衛」の声は、川俣町在住の小学生の音声をサンプリングし、AI技術によって生成された。
さらに、川俣町との連携のもと、町内各種団体の協力により、利用者の服薬状況や緊急連絡先などの基本情報のサーバー設定を事前にカスタマイズすることで、一人ひとりに合わせて発話内容を変えることが可能。心身不調時の早期発見にもつながるなど、高齢者、家族、地域の安心安全を確保しながら、より高齢者の暮らしに寄り添う仕様となっている。
モニター募集&説明会概要
モニター試験参加者の対象者は、川俣町在住の65〜85歳程度の聴覚が健常な人。実証実験期間は、12月中旬〜2025年1月末日で、ひとり10日間程度の予定だ。
募集人数は先着限定50名で、定員になり次第募集は終了となる。なお、本来はひとり暮らしの人向けの製品だが、今回は実証実験のため、家族と住む人もモニター試験に参加可能。利用者が川俣町在住であれば、申し込み者が他の地域に住んでいても申し込める。
モニター募集に関する説明会は、川俣町役場の3階大会議室にて開催。日時は、11月22日(金)の19:00~19:30と11月24日(日)の10:00~10:30で、両日とも同じ内容で開催される。説明会への申し込みは、チラシに記載の申し込みフォームにて受付中だ。