かつて、スウィートパワーは堀北真希(2017年に引退)を筆頭に、黒木メイサ、桐谷美玲、南沢奈央、内山理名ら有力な女性タレントを多く抱え、男性部門でも高杉真宙や水上恒司(在籍当時は岡田健史)らを発掘。精鋭ぞろいの事務所として知られていたのだが、現在までにこの全員が退所している。水上については、契約解除をめぐり事務所と裁判沙汰になり、その過程で芸名の岡田健史から本名の水上恒司に改名したことも話題になった。
バタバタと有力タレントが去り、桜庭は最後に残った「名の通った女優」ともいえる存在だった。彼女まで辞めてしまったとなれば、何か事務所に問題があるのでは……という声が上がるのも仕方ない部分がある。
スウィートパワーをめぐっては、2021年に女性社長について「週刊文春」(文藝春秋)が10代の所属タレントらへのハラスメント行為を報じたことがあり、社長側は完全否定したものの、この報道をきっかけにタレント退所の連鎖が加速した感がある。この報道の真偽は別にしても、めぼしいタレントがほとんどいなくなってしまった現状を見ると、何かしらの問題を抱えているようには思える。
女性社長らの眼力で逸材をスカウトし、人気タレントを数多く育ててきたのは紛れもない事実であるだけに、新たなスターを生み出してくれることを期待したいが……。