女優の桜庭ななみが11日、自身のInstagramで長年所属していた芸能事務所「スウィートパワー」を同日付で退所したことを発表。個人事務所を設立して独立すると共に、今後は本名の「宮内ひとみ」で活動すると報告した。

 桜庭は「何もわからなかった15歳だった私を、この世界に連れてきてくださり、女優として様々な経験と沢山の素敵な出会いをくださった事務所の皆様、関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と事務所への感謝の気持ちを表明。スウィートパワーも公式ホームページで「この度、自分のペースで活動をしていきたいという本人の気持ちを尊重し、円満に契約を終了する運びとなりました」と報告し、桜庭の円満退所を強調した。

 桜庭といえば、デビューした2008年に「ミスマガジン」のグランプリに選ばれ、アイドル的な人気が沸騰。2009年にはアニメ映画『サマーウォーズ』でヒロイン役を務めて声優業にも適応し、2010年公開の映画『最後の忠臣蔵』で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2019年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』などでも好演し、事務所の主力メンバーの一人となっていた。

 先述したように双方が「円満退所」を示唆するコメントを出しているが、ネット上のファンからは懐疑的な声が上がっている。それというのも、退所と共に今まで親しまれていた「桜庭ななみ」という芸名を捨て、本名の「宮内ひとみ」で活動すると発表されたからだ。

 桜庭は改名の理由を「新たな挑戦として心機一転」のためとしているが、本名の「能年玲奈」から改名を余儀なくされた「のん」のように、独立や移籍をめぐる事務所とのトラブルで芸名が使えなくなるケースは多々ある。そのため、ネット上では「円満退所なのに今までの芸名を使わないってとこが引っかかる」「円満退所なら桜庭ななみのまま活動できそうだけど……」といった声が上がっているようだ。

 さらに「何かあるのでは」とファンに思わせる要因となっているのが、スウィートパワーから有力タレントが軒並み退所してしまったことだ。