筆者は、その日に鵜久森が命を絶つことを知っている人物、すなわち“3人目のタイムリーパー”の犯行によるものではないかと予想する。九条、鵜久森のほかに2周目を生きている者がいてもおかしくない。卒業式の日に九条の命を奪った者がなんらかの理由で亡くなり、「1周目と同じ運命」を鵜久森や九条に辿らせようとしているのかもしれない。
ポイントとなるのは、鵜久森の死の原因だ。10月4日の朝、鵜久森は自分のロッカーに「放課後に新校舎の吹き抜け廊下へ来ること」などと書かれた紙を見つける。第1話で九条が転落したのも新校舎の吹き抜け廊下ではなかっただろうか。そして呼び出された鵜久森は、誰かともみ合っていた様子だったが、相手が握る「何か」を鵜久森が奪い返そうとしていたように見えた。これは今後の重要なアイテムとなるかもしれない。この相手の最有力候補は、やはり鵜久森に“形だけの和解”をきっぱり拒絶されてしまった相楽琉偉(加藤清史郎)だろうが、鵜久森が対面した際に意外そうなリアクションをとっていたことから相楽ではなさそうだ。となると、相楽の指示に従って波乱を巻き起こしている浜岡修吾(青木柚)だろうか。
今回の第6話では「3周目はない」という重要な事実が明かされるとともに、死の運命からは逃れられないという可能性も浮上した。そして星崎透(奥平大兼)らが九条が「2周目」であることに気づいているに加え、東風谷は鵜久森から直接「2周目」の話を聞かされていた。その鵜久森の死に、東風谷はどう出るのか。相楽たちの“支配”からD組の多くの生徒は解放されつつあったが、鵜久森の死は大きな波紋を巻き起こしそうだ。気になる第7話は、1週空いて9月2日放送。終盤に差し掛かる『最高の教師』がどのような展開を見せるのか、今から気になって仕方がない。
■番組情報
土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系毎週土曜22時~
出演:松岡茉優、芦田愛菜、奥平大兼、加藤清史郎、當真あみ、茅島みずき、山時聡真、本田仁美(AKB48)、窪塚愛流、福崎那由他、田牧そら、山下幸輝、寺本莉緒、萩原護、詩羽、田中美久(HKT48)、浅野竣哉、丈太郎、柿原りんか、橘優輝、莉子、田鍋梨々花、夏生大湖、藤嶋花音、岩瀬洋志、阪本颯希、岡井みおん、藤﨑ゆみあ、のせりん、細田善彦、長井短、サーヤ(ラランド)、犬飼貴丈、荒川良々、松下洸平
脚本:ツバキマサタカ
音楽:松本晃彦
主題歌:菅田将暉「ユアーズ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
演出:鈴木勇馬、二宮崇
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:福井雄太、鈴木努、秋元孝之
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
公式サイト:ntv.co.jp/saikyo