『不適切にもほどがある!』(TBS系)の80年代ヤンキー女子高生役で大ブレイクした河合優実はいま注目の若手俳優ナンバーワンだ。主演映画『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督)が第77回カンヌ国際映画祭で批評家連盟賞を受賞したことも追い風になっている。

◆河合とはまるで違う凄み『あんのこと』

トーク番組『僕らの時代』(フジテレビ系)に河合優実が出ていたので、おお、これは見なくてはと録画して臨んだ。面子は青木柚と見上愛という23歳の同世代同士。かつて『僕らの時代』に出たいと話したことがあり、それがかなったことを3人で喜ぶ。若手注目株の3人は前途洋々として、でも決してブイブイいわず、ニュートラルに前向きで、お互いにやさしく、とても清々しい。

ふだんは演技の話をしないという3人が、この番組だからこそと、演技の話に踏み込んだ。

河合優実主演作『あんのこと』(入江悠監督)での彼女の芝居について。見上が、河合演じる杏の河合とはまるで違うとパニックみたいになったと感想を述べる。パニックとはかなりの反応だが、筆者も試写を見て確かに河合のたたずまいに凄みを感じた。