動画になっているんだから、本気ではないと思いながら見る事はたまにあるのだが、その動画が発端で人から警戒され敵意を持たれることもあり、そこでの揉め事をエンタメにしようと動画にしているのがYouTubeの世界でもある。だが、そうなってくるとそれはエンタメを使った本音でもありエンタメではないかもしれない。第三者が気軽に見れる動画が全てエンタメなのかと境界線の難しさを痛感した。

 今回、Breaking Down9のオーディションでその光景が垣間見れた。注目選手は所沢のタイソン。元々は人生を振り返る動画の街録チャンネルで2021年1月24日にYouTubeにて公開され、現在241万再生を超えている。アウトローで喧嘩無敗、幼稚園の頃から喧嘩が絶えなかったとのこと。小学校の頃は「ちょっとでも口答えしたらぶっとばすし」と、壮絶な環境を話し一気に注目された。

 後にそこでの会話が嘘だと発言する人が何人か出てきた。その中で代表的なのが青汁王子こと三崎優太。こちらも動画で所沢のタイソンの事を「フカシのタイソン、フカソン」と呼んで嘘だという見解をYouTubeなどで発言していき関係性がどんどん悪い方向に行く。よく青汁王子は所沢のタイソンを語る時に「喧嘩3000戦無敗なんて嘘ですよ」と枕詞のように発言している。