【3日目】発心門王子から熊野本宮大社へ
熊野古道巡礼フィナーレへ向け歩く6.9キロ
いよいよ最終日。「川湯温泉 山水館 川湯みどりや」さんでは、発心門王子までの送迎サービスがあるので、そちらを利用し発心門王子まで戻ります。発心門王子から熊野本宮大社までは6.9キロ。急なアップダウンもなく、2~3時間で熊野古道を楽しめるため、この区間だけを歩く方も多くいます。
発心門王子から水呑王子までは、畑が広がるのどかな集落を、その先はシダ植物が生い茂る林道を歩きます。
このルートで必ず立ち寄って欲しいのが、三軒茶屋跡の先にある展望台です。展望台までは少し登り道となりますが、大斎原(おおゆのはら)の大鳥居が見下ろせる絶景スポット。2泊3日で歩いてきた巡礼の旅を振り返りながら、熊野本宮大社までもうひと頑張りするためのエネルギーがチャージできます。
展望台ののち、祓殿(はらいど)王子を過ぎ、ついに最終目的地、 熊野本宮大社 に到着です。
巡礼旅の最終地点、熊野本宮大社
熊野本宮大社は全国の熊野神社の総本山。主祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。神門をくぐった先には檜皮葺の社殿が並びます。参拝順序は、夫須美大神(伊邪那美大神)を祀る 第三殿 →速玉大神(伊邪那岐大神)を祀る 第二殿 →家津御子大神(素戔嗚尊)を祀る 第一殿 →天照大神を祀る 第四殿 →結びの神(八百万の神)となります。
神聖な社殿を前に、今までの疲れも吹き飛び心が静まります。
最後のスタンプを巡礼手帳に押して、38キロの行程を無事巡礼達成です!
熊野本宮大社参拝後は、そこから5分ほどの場所にある大斎原にも足を運びましょう。こちらの大鳥居は圧巻の一言。元々は、こちらの大斎原と呼ばれる中州に熊野本宮大社がありましたが、明治22年8月の大洪水により、多くの社殿が流されてしまいました。現在の熊野本宮大社は、その際に流出を免れた社殿を移築したものです。
こんもりとしたかつての神社跡を、今も大鳥居が神域として守り続けています。
最後に
いかがでしょうか。38キロという距離はハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、2泊3日の時間をかけることでそれほど負担なく歩けるかと思います。文中の所要時間は、ペースや休憩時間の有無によっても変わってきますので、あくまでも参考程度にし、ご自身の体力と相談しながらスケジュールを組んでください。
アップダウンできつい箇所もありますが、数百年に渡り多くの巡礼者がたどった道を、自然や歴史のパワーを感じながら歩く熊野の旅はここでしか得られない体験になること間違いなしです。
提供:トリップノート
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