◆断れない、怒れない。変わらない4人だけど

 11話中盤では、ゆくえは地元の微妙な距離感の友達の結婚式に招待され、本当は参加したくないものの不参加だった時にどのように思われてしまうのか気になってしまい踏ん切りがつかない。椿は社内で雑用を押し付けられるも、“無個性のいい人”と思われたいために断れずにいる。夜々は上司にダル絡みされるが、愛想笑いを浮かべるだけで振り払うことはできない。紅葉は10話で失礼な態度を見せたバイト先の同僚に対して怒ることもなく“なあなあ”にすませる。

 大人はそう劇的に変わるものではない。ただ、彼/彼女らに対する周りの反応には、救いも見られた。