◆明るくて愛らしい妹へのコンプレックス

「骨とかも簡単に折れちゃってしょっちゅう接骨院に通ってたんですけど『普通に生きてるのが不思議なくらいの骨の細さだ』って言われてましたね。

 何しろ当時はバブル絶頂期にあって栄養失調だったんですよ。別に体なんてどこも悪くないんです。たんに、好き嫌いが多すぎて食べられるものがなかっただけ(笑)」

 ただの偏食とはいえ、度が過ぎて点滴を打って生活するような日常を送っていたという麻美さん。

 同級生たちからも病弱のレッテルを貼られ、遊びに入れてもらえなくなり、だんだんと友達からも孤立していったそう。大人しく真面目といえば聞こえはいいのですが、端的に言えばとても暗い少女時代を過ごしたといいます。

「その反対に年子だった妹はとても明るくて天真爛漫。プクプクした子供らしく愛らしい外見も相まって、周りからとても可愛がられていました。私はすごく彼女にコンプレックスを抱いていて、その分だけ勉強を頑張ったり親の言いつけを守ることに注力していた気がします」

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