◆再婚で崩れた、シンママ同士のバランス
シンママ同士、ごく平和な友人関係を築いていた2人でしたが、M子さんが再婚をしたことから情勢が変わっていきます。
保育園の近くに一軒家を建てたM子さんに、Wさんはしょっちゅう子どもを預けては深夜に帰宅することを繰り返すようになりました。一般企業で営業をしているWさんの言い分としては「あなたにはダンナがいるけど、私は一人で育ててるんだから不公平じゃない!」。
できる協力ならしたいと思っていたM子さんですが、Wさんの要求は度を超していました。
「私としては、夫と息子との3人での団らん時間が削られるのが何より嫌でしたね。うちが家族旅行に行く日にも平気で預けに来るんですよ。さすがにそれは頑として断りましたが、2~3時間は玄関に居座られました。
よくわからないのが、我が家が預からなければWさんのご両親が面倒を見てるみたいで。子どもを置いていかれた時は、そちらに連絡すると引き取りに来てくれてたんです」
一番かわいそうなのはWさんの子どもですよね…。
これは推測ですが、WさんにとってM子さんの再婚は少なからずショックだったのではないでしょうか。幸せそうなMさんを見て、つい嫌がらせのようなことをしてしまったのかもしれません。
ですが、「Wさんが子どもをM子さん宅に置いていく→Wさんの両親が引き取りに来る」のが習慣化したころ、Wさんは驚くような行動に出たのです。