◆沼の相談その2 ギャンブルの願掛け
ギャンブル沼からの相談は、男性客が多かった。毎朝9時55分に電話をかけてくる常連客はパチンカー。
「どの台が出るか?」という予想を、Kさんに委ねるのだ。偶然出た数字に運を委ねたいのであれば自分でサイコロでも振ってはどうかと思うが、神社で賽銭を奮発して願掛けするようなノリなのかもしれない。
「その店にどんな数字のパチンコ台があるか知らないけど、頭に降りてきた数字を適当に言うのよ。たとえば、下一桁が3とか。すると『その番号はないんだよなあ~! あ、でもいつもと違う台選べってことかな? サンキュー!』と何かしらの結論を自分で出して、数分で切っちゃうの」
Kさんが登録していた運営会社は電話占いの最低利用時間15分からだったため(1分100円なので1500円だ)、効率のよいありがたい客ではあったという。「当たったよ!」と喜びの報告電話をかけてくることもたびたびで、口コミで広がるのか同じような利用客は結構いたという。そのお金でまた利用してくれるのだから、喜ばしい話なのかもしれない。