◆AIMで猫が30年生きる未来が来たら
――元東大教授の宮崎徹先生による、猫の死因トップである腎臓病を直すAIMの研究は、完成すると猫の寿命を30年に延ばすと言われています。画期的なことですが、30年生きる動物になることは、飼うことへのハードルが高くなるという意見もあります。
園田「独身で結婚しない人が増えて、結婚しても子どものいない家庭も増えていて、一方で猫を飼う人は増えている。猫の寿命が延びても、引き継ぐ子供がいない。そういったことも社会問題になっていくだろうとは思いますね。私だって40歳くらいで死んじゃうかもしれない。家族がいる人も、その家族が動物を飼える環境かもわからない。みんな何があるかわからない。繰り返しになりますが、法律で、ある程度システム化していくしかないんじゃないかと思います。自助努力でどうにかしろという考えが、私はあまりよくないと思ってるんです。社会が変わっていくしかないと思います」