◆ある程度、行政が法律を作らないとダメなんじゃないか
――現在、動物愛護が急速に盛り上がってきていますが、いわゆる保護猫ブームに関してはどう感じていますか?
園田「飼える環境にある人はいくらでも飼ったらいいと思います。お金があって広いお家に住んでいて、猫に使える時間もしっかりある。そうした人は飼えるだけ飼ったらいい。飼える環境にない人が飼うから不幸なことが起きるので。ただブームって、個人の思考の範囲で盛り上がったり盛り下がったりしているから問題なので、ある程度行政が法律を作ったりしないとダメなんじゃないかと思います」
――行政というお話が出ました。先ほども孤独死の現場に放置された猫という話も出ましたが、外国ではアニマルポリスに権限があって、鍵を開けて救出できたりしますね。でも日本では、中に動物がいると分かっていても入れなかったりします。
園田「遺された愛玩動物を助けるために、といった法律は作って欲しいですよね。海外では車の中に取り残された犬を見つけたら、ガラスを割って良いという法律があったりしますよね。緊急的な判断で動いた人は許してあげるといったことは当たり前のことだと思うんですけどね」