◆専業主婦になりたい女性が婚活で不利なわけ
恵さんは結婚後の働き方について、あまり深く考えていませんでした。「辞めた方がいいなら辞めるし、働いた方が良ければ働く」とぼんやりしています。こんなふうに無自覚に依存心高めな女性も、関西には多いのです。しかしこうした傾向もまた、婚活で苦戦する原因になっています。
総務省統計局の調査によると、2020年の専業主婦世帯は571万世帯で共稼ぎ世帯は1240万世帯です。90年台を境に、専業主婦世帯の方が少数派になりました。
「結婚するなら共稼ぎ希望」という男性が圧倒的に多く、今は専業主婦希望の女性は婚活で苦戦します。絶対に専業主婦希望という女性は今はほとんどいません。しかし、潜在的に結婚を機会に仕事をセーブしたいという女性は珍しくありません。これも一歩間違うと男性からすれば、経済的に依存しそうな女性に見えかねないのです。
人気がある高収入男性はハイキャリアの女性と結婚する確率が高く、そんな男性ほど“依存しそう”な女性を避けます。人気があって相手を選べる男性なら「仕事はやってもいい」女性と、「結婚後も仕事は続けます」という女性なら後者を選びやすいです。