ジャーナリズムが正常に機能していれば、いったい何人の少年が救えたのだろう。外圧ではなく、国内のマスコミが良識に基づいて仕事をしていたら、何人の少年が人生を狂わせずに済んだのだろう。
「なぜもっと早く、今のように取り組まなかったのか、マスメディアのご都合主義を嗤う」
本書の前書きの一説だ。本書の内容は、圧倒的であり、情熱的であり、実に示唆的だ。鹿砦社にとって、本書がジャニーズに対する告発系、スキャンダル系の最後の書籍となる可能性が高いという。
この国のジャーナリズムは今、託されている、試されている。