沿線全体をホテルに見立てる地域活性化プロジェクト「沿線まるごとホテル」に取り組む「沿線まるごと」は、プロジェクトの中核となる東京都西多摩郡の施設「Satologue」のレストランおよびサウナを、5月16日(木)から宿泊棟開業までの期間限定で特別サービスメニューにてオープンする。
地域全体を“1つのホテル”に見立てる
「沿線まるごとホテル」は、駅とその周辺の集落に点在する地域資源を“編集”し、地域全体を“1つのホテル”に見立てる世界観をつくりだすプロジェクト。第1弾の拠点となる「Satologue」は、JR青梅線の鳩ノ巣駅・古里駅近く、深い緑と清らかな水が流れ、昔ながらの里山の風情が残る場所に位置する。
林業で栄えた歴史を持ち、養魚場が営まれていた土地の記憶を引き継ぐ同施設では、歴史・文化・自然や特産品、人々の営みなど地域資源の魅力を生かしたさまざまな体験を、スタッフと地域住民が共に提供していくことで、“ふるさと”を感じる滞在体験を創出していくことを目指している。
地域の価値を引き出し、高め、地域の誇りにしていくこの取り組みは、人起点での地域創生として新たな地域雇用を生み出す効果も期待される。
堀部安嗣氏が建築設計を担当
今回宿泊棟に先立ってオープンするレストランとサウナは、都心から日帰りで楽しめる場所にありながら、奥多摩の自然に包まれ、土地の空気感と共に非日常を体験できる施設だ。
guntû(ガンツウ)などを手掛ける堀部安嗣氏が、“すでにそこに存在している宝物のような価値あるものに気づき、それに囲まれているということを、訪れるゲストの方に感じていただきたい。”という思いのもと設計している。
また、食事の前には敷地内のフィールドをスタッフが案内するアクティビティも用意しており、奥多摩の生態系に触れられる貴重な体験を楽しむことができる。
奥多摩の“時”を語るレストラン
レストラン「レストラン「時帰路」TOKIRO」では、奥多摩の自然を感じられる沿線ガストロノミー(※)に、フレンチのエッセンスを加えた期間限定の「ランチコース」5,500円(税込)が登場。
宿泊棟開業後は宿泊者のみに提供されるフルコースディナーと同等の内容を、ランチで気軽に味わえるお得なコースだ。
学生時代から共に料理を学んだ仲間である駒ヶ嶺侑太シェフと
高波和基シェフが、都内から移住して奥多摩の自然と地域に向き合い、土地のストーリーを料理に込めて提供する。
店内は、奥多摩の自然と共に歴史を刻んできた古民家を改修。床座で暮らす目線の高さで借景を楽しむことができるよう、窓に沿って床座のカウンター席を配置し、広がる景色と一体感を出すように設計されている。