◆離島好きが高じて南極地域観測隊へ志願
――南極地域観測隊へは自ら参加を希望したそうですが、もともと興味があったのでしょうか。
七海仁美さん(以下、七海)「離島など都会の喧騒から離れた場所が好きで、最果ての地である南極はいつか自分でも行きたい! と思っていました。また、通っていた東京海洋大学の船・海鷹丸が南極海の海洋観測を行っていたため、身近な人から南極の話を聞けたり、実際にどういった仕事につけば南極観測隊になれるのかイメージしやすい環境だったことも大きいと思います」
――離島や秘境のどのようなところに惹かれますか? きっかけになった旅行などあれば教えてください。
七海「大学時代に旅行した小笠原諸島の父島で、海の色や島の風景に感動したのがきっかけです。離島では、都会と違って時間の流れがゆっくりで、その土地特有の文化や手つかずの自然など、自分が出会ったことのない世界が広がっているところに魅力を感じます。父島では帰りの船が出るときに島民のみなさんの盛大な見送りがあるのですが、『さようなら』ではなく、『いってらっしゃい』といって見送るのが印象的でした」