芹那さんが働いていた会社は、オフィスビルの2階だったので、水害の被害を受けることはありませんでした。ただ、街の方は大丈夫ではなかったようです……。

芹那さんは、いつものように商店街へランチへ行こうとすると、ほとんどの店が「休み」になっていたそう。

店によっては、水に浸かった商品を外に出し、干しているところもしばしば。芹那さんが時々足を運んでいた文具店も、外に商品を出していたものの、箱ごと水に浸かってすっかりシナシナに……。

◆声をかけてもらったけど、申し訳なくて受け取れなかった

芹那さんが「あの文房具、どうするんだろう?」と、思いながらぼんやり眺めていると、店員さんから「もう使い物にならないから、もしよかったらあげるわよ」と声をかけられました。

しかし、お店側の損害等も考えると、そう気軽に貰うこともできないと思い、芹那さんは店員さんに向かって「頑張ってください」とだけ声をかけて、その場を後にしたそうです。

芹那さんはその光景を見て、水害の被害を受けやすいエリアの店舗は、しっかりとした対策が必要と感じたとのこと。それでもお店が1階にあるケースも多いし、なかなか難しいもの。せめて「濡れると困るものは、上の棚に置く」といった対策が必要なのかもしれません。

<取材・文/みくまゆたん>

【みくまゆたん】

フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。

Twitter:@mikumayutan