◆助言はするけど、猫の手は貸さない
モフモフしたルックスのネコ助は、まるでぬいぐるみのよう。いつも穏やかな表情でモモによりそいます。でも人を癒すだけがネコ助の役割ではありません。料理の知識と知恵はあっても、ネコ助はモモに手を貸そうとはしないのです。猫の手も借りたい、とはよく言いますが、ちんまりした猫の手では料理はできません。ここが本書の特徴であり感心すべきところ。そう、ネコ助の指導によってモモは次第に料理上手になり、料理の楽しさを知っていくからです。
◆ネコ助に隠された過去とは
やがて友人への簡単なおもてなし料理も作るようになり、料理をとおしてモモとネコ助の絆も深くなっていきます。お互いがかけがえのない存在となっていき、モモはネコ助の過去を知ることになるのです。