ある日、ドアをあけると一匹の猫がいました。「泊めてもらえませんか?」 なんと、それはしゃべる猫だったのです。『ねこの手キッチン』(著:卵山玉子/文藝春秋)は、猫好きならずとも夢見るシチュエーションではじまります。
主人公のモモはお疲れ気味で、夕食用の餃子も焦がしていました。しゃべる猫に疑問を抱きつつも、猫を家に招き入れます。するとどうでしょう、猫が失敗した餃子のアレンジメニューをおしえてくれるではないですか。こうして行き場を失った猫のネコ助と、料理が苦手なモモはルームメイトになるのです。本書から4話までを出張掲載しちゃいます!