◆結婚を選んだ理由は「就職したくなかったから」
筆者が引っかかったのは、プロポーズが4年生の半ばと少々中途半端な時期になったこと。序盤から結婚の話が出ていて、彼の結婚願望が強いのなら早めに事が進んでもおかしくはないような……。
その点について聞いてみると、どうやら2人はお付き合いが長くなるにつれて喧嘩が増えていたとのこと。表向きは誰もが羨むカップルでも、裏では揉め事が頻繁に起こっていたのです。
ストレスが多い職場にいた彼は機嫌が悪くなると「学生はラクでいいよな」と言い放ちます。毎回この一言がきっかけとなり、喧嘩へ発展する流れが定番化していたため、彼氏への気持ちは冷めつつあったそう。
そんな中、就活がうまくいかない彼女は仲直りの最中に突如プロポーズを受けて困惑。愛情は冷える一方でしたが、専業主婦というニンジンをぶら下げられ心が激しく心が揺れてしまいました。
「正直、もう好きって気持ちが分からなくなっていたんです。でも仕事も決まってないし、彼は専業主婦でいいよって言うし。どこかで“結婚は勢い”なんて言葉を聞いたことがあったから、悩んだ末にOKしました。まぁちょうど何社も落ち続けていて、就活から逃れたいって気持ちも大きかったので……」
結婚すれば何とかなるだろうとミワさんは思ったそう。大学卒業後すぐに式を挙げ、不安を拭い去れないまま新たな生活をスタートさせるのでした。