◆ありのまますぎて、笑えない。凍り付く大人たち

最初は大人たちも「いやあね~(苦笑い)」「なにやってんだ」と冗談交じりにごまかしていたそうですが、子どもたちは場所も時間もおかまいなしに“我が家のおままごと”を繰り広げます。

「本当によく見ているから、義理の母はどんどん嫌味な悪いおばあちゃんキャラになるし、夫や義弟はまったく何もしない、言わない無能キャラをそのまま真似され続けて(笑)。

そし私と弟の奥さんは、どこまでも奴隷キャラ。でも、さすがにこれが“当たり前”だと思われてしまうのはちょっと……。女性は働かさされて、男性はふんぞりかえって休んでいいみたいな悪い風習を、子どもたちに植え付けてしまうのはどうしても避けたいなと」

そこで大人たち全員に、あるお願いをします。

「自分たちの娘に、将来、結婚相手の家庭でこき使われるのが当たり前だと思わせていいのか。息子たちが、妻のことすら守れない、役立たずで何も言えない無能な男でいいのか。このままじゃ子どもたちが不幸になるぞ!って、全員に言ってやったんです。……ものすごくスッキリしました。

子どもたちのことになると真剣に考えるのか、夫も弟も、義理の母もそれから自発的に動くようになり、きつい言葉遣いや悪口も少し減りました」