◆「自分次第でどうにでもなるんだよ」と伝えたい
──「私は神」と信じて暴走しない限り、説得力のある話です。最後に改めて本を出版した意図を教えていただけますか。
クロちゃん:世の中には自分は幸福者だと感じている人もいれば、自分は世界一の不幸者だと沈み込んでいる人もいます。でも自分の発想ひとつで物事の捉え方というのは180度変わるものだし、そのヒントをこの本で与えたかったんです。やっぱり1回しかない人生だから、損したくないじゃないですか。「自分次第でどうにでもなるんだよ」というのは真面目に伝えておいたほうがいいと前から思っていたんですよね。
──なるほど。逆境から何度も這い上がってきたクロちゃんならではの人生訓というわけですね。
クロちゃん:あと僕は昔から変わり者扱いされていて、普通の人が普通にできることが全然できなかったんですよ。おそらく根本的に不器用なんでしょうね。そのことをコンプレックスに感じていたこともあったけど、今となってはそれでよかったなと思っていて。
周りに何を言われても自分を貫き続ければ、絶対そのスタイルを認めてくれる人が現れます。それは今回のリチが、いみじくも証明しているじゃないですか。今はSNS全盛期だから周りの人とすぐ比べがちだけど、「私は私」という姿勢を大事にしたほうが後悔なく人生を送れると思う。どうせなら面白おかしくハッピーな毎日を過ごしてほしいしん!
<文/小野田衛>
【小野田衛】
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。双子(娘+娘/二卵性)の父でもある。