―連載「沼の話を聞いてみた」―
昭和の時代に「憧れの楽園」から「海外旅行の定番スポット」へと進化し、昨今はエコツーリズムやロコライフ路線で観光需要を満たしつづける南の島、ハワイ。芸能人やモデルが自然とつながりながら優雅にすごす土地、といったようなブランドイメージもいまだ根強いだろう。
今回は、そんな「ハワイ」をウリにしたヒーリング系スクールへ総額約800万円を支払い、「大金をドブに捨ててしまった」と後悔している女性Oさんの沼物語を聞いていく。
そのスクールのHPを見ると、こんな志が語られている。ハワイの大自然の恵みを生かし、より多くの人を自然と調和させるのが使命だと。植物療法を中心に行われる各種レッスンは、個人で気軽に楽しむためのものから、スクールの認定講師としてアロマ教室を開くことができるフランチャイズを目指すものまでと、間口が広く用意されている。Oさんがそのスクールにアクセスしたきっかけは「日本では学べない特別なもの」を求めたことだった。