◆いい大人が、小さい子のお手伝い状態な理由

「家庭によって差はあるでしょうが、『お風呂わかしてね』って言われたら、ボタン押してフタして終わり。『洗濯もの取り込んで』と言われたら、本当に取り込んだだけで感謝されて、あとはお母さんが知らないうちに畳んでしまってくれたり。ご飯もそう。料理の一部だけ手伝って『今日は◯◯ちゃんがハンバーグ作ってくれたんだよ♪』とみんなの前でほめられても、後片付けやフォローはちゃんと大人やってくれていたんですよね。

だから彼も、ずっと実家暮らしだったからか、家事のスキルがまったくアップデートされないままなのかなって。まあ、それもどうかと思いますけどね……(苦笑)」

言われたことしがやらないのに、なにかとあると褒めてほしがる。まさに小さい子のお手伝い状態です。

◆「言ってもわからないなら、自分で気がついて?」

しかし、彼に正論を伝えても聞く耳を持ってくれません。そこで青田さんが考えたのが、「本人が違和感に気が付くまで、一切フォローしない放置プレイ作戦」でした。

カゴからあふれる洗濯物
「言ってもダメなら、自分で気が付いてもらうしかないので(笑)。お風呂も買い物も洗濯も、彼がやったままの状態でそのままにしてみました。

すると、『……最近部屋荒れてない?』『一番風呂に入ったのに、お湯が汚い』と文句を言い始めて、さらに自分のおつまみ用の鳥なんこつが、買ってきてそのまま袋に放置されていたことにショックを受けて、私に怒鳴ってきたんです」