◆注意すると「こまかすぎるんだよ!」と逆ギレ

「『もっとこうして欲しい』と伝えても、まったく分かってくれないんです。すぐに『俺はやることはやってる!』『こんなに率先して動いてる』とつっかかってきて、最後はいつも『お前はこまかすぎるんだよ!』と逆ギレされる。

今ではもう注意するのも面倒で、文句を言う前に私が買い物した具材をしまったり、洗濯物をしまったりとフォローしちゃうから、彼はますます『俺はちゃんと家事をやっている』『完ぺきにできている』と勘違いしているのかもしれません」

注意するより、自分で動いてしまった方が圧倒的に早いですもんね……。でもそれでは彼は成長しない……。

◆不満をためるだけじゃなく、彼を分析してみた

ただ不満をため込むのではなく、「改めて彼を分析してみた」という青田さん。

「なぜ彼は言われたことしかやらないのか、前後に派生する家事ができないのか、考えてみました。例えば料理をするなら、買ってきた材料を冷蔵庫にしまうとか、使った道具は洗う、その洗った道具を棚にしまうとか、一連の家事のことです。

 私は家事全般を“流れ”で見ているけど、彼は“単発”でしか見ていないんです。でもこれって、何か既視感があるなってずっと悩んでいて……。それであるとき気が付いたんです。彼がやっていることって、『子どもの頃、お母さんに頼まれたお手伝い』そのままなんですよね」

食事を運ぶ家族
たしかに、子どもの頃は何も考えず、「頼まれたことだけ」しかやらなかったような。