コミックエッセイ『自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界』(KADOKAWA刊)では、著者のまゆんさん、一人息子の太郎くんや、その周りの人々が織りなす思いやりの気持ちのこもったやり取りが描かれています。タイトルにある自閉スペクトラム症とは、対人関係が苦手だったり、強いこだわりが見られることがある発達障害の一つです。
個性的な感性を持つ太郎くんは、身の回りの出来事に対して新鮮な反応を示します。「せっかく買った食べ物がまずかった」「育児をあまり手伝ってくれない夫に対して不満が募っている」など、ついネガティブになりそうな時、太郎くんの意外な一言が周りの人の胸を打ちます。
本記事では収録されているエピソードから「相手を思うこと」を紹介。後半ではまゆんさんに、太郎くんの自閉スペクトラム症や子育てに対する向き合い方などをお聞きしました。