◆「もしかしてマザコン…?」と旦那を疑うように

 しかし、いざ新婚生活が始まってみると、お義母さんのことを必要以上に気に掛ける茂さんの態度にやきもき。例えば、夕食を食べようとすると、茂さんは「母さん、ご飯ちゃんと食べてるかな」と電話。

 帰りが遅く、残業かと思っていた日には「実家に寄ってきて、ご飯食べてきちゃった。母さん、元気そうで安心したよ」と悪びれもせず、帰宅。

「あまりにも、しょっちゅう、お母さんを気にかけるので、もしかしたらマザコンなのでは……?と思うようになりました」

 そして、ある日、涼子さんの心をさかなでする出来事が。夕食に出したブリの照り焼きに箸をつけた茂さんは、なぜか深いため息。どうしたのかと尋ねると、「これもうまいけど、母さんが作るぶりの照り焼きは、もっとふっくらしてて、タレがトロっとしてたんだよね」と吐露。

 その後、「そうだ! 母さんにレシピ聞いてよ! 電話、繋ぐからさ」と勝手に話を進めたため、涼子さんは夕食そっちのけで、お義母さんと電話をすることになってしまいました。

「電話を終えた後、そういうことを言われるのは悲しいと伝えましたが、『ご飯がよりおいしくなるからいいじゃん』とか『母ちゃんの味、絶対おいしいから涼子も気に入るよ』とか言われて、何を言っても無駄なのかもと思いました。マザコン疑惑は、より強まりましたね」