今は不登校の子どもにもたくさんの選択肢があると知って、そういったものをいろいろと取り入れていくなかで、必ずしも学校に再登校させるだけがゴールではないということを私自身も納得感をもって受け入れられるようになりました。子どものことで悩んだとき、どこまでが親である自分の不安で、どこまでが子ども本人の課題なのか境界線を意識することがまずはとても大切だと思います」
さわ先生は改めて「焦って再登校を目指す必要はない」と強調します。
「教育現場の実情を知ると、すべての子どもが学校に適応するのは不可能だと感じます。学校に合わないのなら、その子に合った環境を調整してあげることが、子どもの心を守るために重要です。子どもが学校に行けないからといって、あなたの子育てが悪いわけではないし、お子さんがダメなわけでもありません。
そしてお子さんにも『学校へ行っても行かなくても、あなたの価値には変わりがないんだよ。学校に行けなくてもあなたのこと大好きだよ』と、ぜひ言葉にして伝えていってくださいね」
◆編集部がスダチ代表を直撃すると
さわ先生への取材後、女子SPA!編集部はスダチ代表・小川涼太郎氏にさわ先生からの指摘を踏まえたいくつかの質問をメール送付しました。
すると電話にて、小川氏本人より「記事末に回答を掲載する構成では、スダチがネガティブな印象になってしまうため、回答を控えたい」といった旨を伝えられたため、後日改めて、本記事で指摘があったポイントをすべて盛り込んだ質問状と、「別記事にて小川氏のコメントを掲載したい」との旨をメールしました。
しかしそれに対しても、「大変申し訳ございませんが、いただいた回答は差し控えさせてください。今回いただいた質問は、どのように回答してもネガティブな印象になる可能性がありそうですので。(そもそも弊社へネガティブな印象を持った上で、批判的な記事を書くための質問に受け取れてしまいます)」(メール原文ママ)との返信が。