一方、中継車ディレクターは試合中継でどの画を視聴者に見せていくのか、いわば放送の先導役になる。そのため視聴率などを考慮すると人気球団ゆえ、意図的に阪神びいきの演出もでてしまう。こういったつばぜり合いを避けるため、過去には『放送席のキャスティングは地元局』、『中継車ディレクターは在京テレビキー局のスタッフ』といった話もありました」(テレビ局関係者)

 そして新聞社も社内で“内ゲバ”が勃発することも。

「今回は在阪スポーツ紙に所属する記者が担当することになり、やはり中心になるのは阪神担当、いわゆるトラ番。言うまでもなく人気球団である阪神ありきの紙面構成を関西ではシーズン通して担当しており、監督やコーチ、もちろん選手とのパイプも太く、独自の取材が展開できることが理由です。関西対決の今回は、阪神勝利の翌日は1、2、3、4、5面まで阪神で展開する媒体もあるでしょう」(スポーツ新聞運動部記者)