家族とは、笑いながら食卓を囲みたいもの。しかし、パートナーが食に関する独特なこだわりを持っていると、食事の時間は一気に憂鬱になってしまいます。
青井千恵さん(仮名・32歳)は、夫・直哉さん(仮名・35歳)が希望する食卓ルールにうんざり。夫婦関係もギクシャクしてしまいました。
◆好き嫌いがない夫に好印象を抱いた
バツイチの千恵さんは、かつて好き嫌いが激しい元夫との生活に嫌気が差し、離婚。そのため、「次は食の好みがうるさくない人と出会いたい……」と考え、マッチングアプリを利用していました。
そこで出会ったのが、現在の夫である直哉さんです。直哉さんは食べることが大好き。多少の好き嫌いはあるものの、一緒に食事をすると、いつも豪快な食べっぷりを披露してくれます。千恵さんが手料理を振舞った際には「ありがとう」と言い、多めに作った料理をすべてペロッと平らげてくれました。
「元夫は野菜嫌いで、こまかく切っても野菜が本当に入っていないか箸で確認し、慎重に食べる人でした。だから、夫のようにガツガツと食べてくれる人が新鮮で。いいな、こういう人と食事を囲みたいなと思いました」
交際開始から1年半後、ふたりは結婚。しかし、この結婚を機に、千恵さんは再び「夫婦の食卓」に関する悩みを抱えることになってしまいます。