2009年設立以来、日本の子どもの貧困課題の解決に取り組むキッズドアは、「冬休み緊急食料支援」のクラウドファンディングを、11⽉12⽇(火)〜12⽉27⽇(金)の期間に実施中だ。
子どもたちの「食」と「心」、そして「未来」を支えるために、クラウドファンディングで寄付を募り、全国の子どもたちへの食料支援・学習支援を実施する。
親1人・子1人の場合1カ月の食費「1人1万円程度」が7割
今年夏にキッズドアが行った調査(※)より、物価高騰の中で困窮家庭の子どもたちが様々な形で厳しい生活状況にあることがわかっている。
2人家族(親1人・子1人)の場合、約7割の家庭で1カ月の食費にかけられる金額が2万円台以下だった。1人当たり1万円程度で生活しているということになる。
また「子どもが風邪などの病気にかかりやすくなった」「子どもの体重が増えていない」「子どもの身長が伸びていない」といった成長や健康状態への悪影響が、所得が低い世帯ほど高い割合で表れている。
アンケート調査(※)によると「一番下の小学生は学校内の内科検診で、体重の減少でひっかかりました。満足な量を食べさせてあげられていないので申し訳ないと思っています」といった声が寄せられた。
長期休暇でより顕著になる体験機会の差
今年の夏に行った調査では、夏休み中に予定の無い家庭が半数以上を占めた。家族で出かける余裕がないことはもちろん、お金がかかるかもしれないからと、友だちと遊ぶことも我慢している子どもたちがたくさんいるという。アンケート調査(※)では「長期休みが明けると、家族で旅行に行った友達とかの話を聞いてきて羨ましそうにしているので格差を感じる」といった声があがった。
世帯所得が子どもの将来を決めてしまう
小学生・中学生で学習塾を利用することが一般的になっているが(グラフ:緑・灰色)、困窮家庭の子どもたちは利用できていない(グラフ:青色)。