熊本市北区植木町のくだもの農家「ハナウタカジツ」は、農業を通じて伝えたいブランドコンセプトを絵本にした。

イベント出展や提携販売先にて数量限定で配布するほか、11月1日(金)発送分より「ハナウタカジツ」の果物を購入した人へ、商品に同梱して送っている。また、発行を記念してSNSでエピソードを募集しているほか、熊本や東京でイベントを開催予定だ。

コンセプト絵本制作の経緯を紹介


「ハナウタカジツ」は、熊本市北区植木町の果物農家。2002年に果物をつくりはじめ、桃やすもも、不知火みかん、きんかんを温室ハウスで育てている。

農業の基本は、おいしいものをつくること。「ハナウタカジツ」は、農業を通してたくさんの人々と出会う中で、ただつくるだけではない、農家のできることが少しずつ見えてきたそう。

“誰かのために”と行動していくことで、「ハナウタカジツ」の輪郭は年を重ねるごとによりはっきりとしてきたという。それは、果物農家の“おせっかい”を快く受け入れてくれた人のおかげにほかならないとしている。


「ハナウタカジツ」にとってハナウタとは、毎日の中にある小さなしあわせを指す言葉。「ハナウタカジツ」の願いは、誰もがみんな、ちいさなしあわせを見つけていけること。それは、果物を届けてしあわせを感じてもらうだけにはとどまらないと考える。

「この想いをもっと多くの人に伝えたい」と、はりまぜデザインに相談し、コンセプト絵本の制作がスタートした。

二冊の絵本が誕生

絵本のストーリーは、「ハナウタカジツ」代表の片山氏の経験を元に構成されている。「ハナウタカジツ」が目指したい世界を、はりまぜデザインが書き下ろした。


『きょうからボクはハナウタカジツ』は、子どもの頃になりたかった職業には就けず、何者にもなれなかった人物が主人公。

みんなのため息をきっかけに、なりたい自分に気がついていく物語だ。


“おせっかい”の先にある世界は、みんなの笑顔が光るやさしい世界だった。『ハナウタカジツはおせっかいやき』は、「ハナウタカジツ」の“おせっかい”から始まる物語だ。