Snow Manの目黒蓮がナビゲーターを務めた特別番組『つたえたい~僕たちは感染症時代を生きている~』が10日夕方にフジテレビ系で放送された。感染症対策をテーマにした1時間枠のドキュメンタリーだったが、途中から特定企業の“宣伝番組”に変貌したとして賛否を呼んでいる。
目黒は国立感染研究所で感染症研究の最前線を目の当たりにしたり、愛知県扶桑町で子どもたちと一緒に「免疫ケア」に関する授業を受けたりと、体当たりでリポート。Snow Manはデビュー後初のツアーが延期になるなどコロナ禍の影響を大きく受けただけに、目黒が感染症対策を「自分ごと」として捉え、真摯に取材している姿が印象的だった。
まじめな社会派ドキュメンタリーという雰囲気だったのだが、番組後半から内容が急変。免疫ケアが重要という話の流れから、大手飲料メーカー「キリンホールディングス」が発見したプラズマ乳酸菌が大きくクローズアップされ、同社の乳酸菌飲料の開発秘話などが放送されたのだ。
これに対して、ネット上の視聴者からは以下のような困惑の声が上がった。
「目黒くんと一緒に感染症の勉強をする番組と思って見始めましたが、途中からちょっと何か変だぞと思ったら宣伝でした。広告番組なら最初からそう言わないとね」
「社会派ドキュメンタリーだと思ったら、目黒蓮ファンにヨーグルトを宣伝する番組だった……」
「コロナ禍が始まってからデビューしたSnow Manの苦労を語るところから始まり、キリンのプラズマ乳酸菌の広報で終わるという、ほぼ”青汁の宣伝番組”と同じ構成だった」
ドキュメンタリー風や旅番組風で始まり、最後は商品宣伝になるという形式は、健康食品会社などがスポンサーになった単発番組でよく見る手法ではある。ただ、今回は出演者が今をときめくトップアイドルの目黒で、商品を宣伝したスポンサーが大企業のキリンだったこともあり、違和感を抱いた人が少なくなかったようだ。