子どもの社会体験イベント「キッズいきるちから」を運営するハー・ストーリィは、11月3日(日)、安岐水産と共催で「食育」をテーマにしたイベントを開催した。
テーマは、子どもたちの「生きる力」を育むこと
「キッズいきるちから」は、子どもたちの「生きる力」を育むことをテーマにしたハー・ストーリィの取り組み。フェスやイベントなどの体験を通じて、子どもたちが遊びながら将来に役立つスキルを楽しく学べる場を提供している。
地引網や親子調理体験を実施
今回行われた「食育」をテーマにしたイベントは、国内で進行する魚食離れに対する危機感から企画。親子での地引網体験や魚の調理を通して、魚食文化の大切さと食への感謝を学ぶことを目的として行われた。
イベント会場は、香川県さぬき市の安岐水産本社。小学生までの子どもと保護者の親子15組、45名が参加した。
地元漁師とともに行った地引網体験では、魚を捕る作業の中で自然の恵みや漁業の苦労を実感。網を引き上げた後、漁師がその場で魚を活〆しながら、捕れた魚の種類や特徴について説明すると、子どもたちからは「こんなに大きい魚がいるんだ!」と驚きの声があがり、好奇心がさらに深まる様子が見られたという。
また、子どもたちは普段あまり触ることのできない魚を手に持ち、その感触や重さを体感する貴重な経験を楽しんだ。網にかかった小さな稚魚は、子どもたちの手で海に返すことで、環境保護の意識を学ぶ機会となった。
調理体験では、新鮮な鯵を使い、親子で刺身作りに挑戦。最初は包丁を持つことに緊張していた子どもたちも、「難しい」と言いながらも集中して真剣に取り組み、最後までやり遂げることができたそう。鱗を丁寧に取り除きながら、魚をおいしく食べるためのさばき方を学んだ。
刺身の試食では、保護者が「魚嫌いの子どもが自分でさばいた鯵をたくさん食べていて驚いた」と笑顔を見せる場面も。子どもたちは、魚に対する興味を一層深めたようだ。