例えば、英語がしゃべれない子には『EAL』といって英語力を上げるためのサポートプログラムがあります。他にも、中国語の授業中に英語のサポートクラスに出席できるなど、選択肢も豊富です。
子どもたちもこうした環境なので、英語ができないことがマイノリティではないと理解し、そこまで悩んでいないように見えますね」
◆真面目で消極的な性格が壁となる
語学や学習面の課題が少ないことは、ねこ田さんのお子さんがまだ5歳と9歳という年齢であることも、もしかしたら関係あるのかもしれません。とはいえ、壁になるのは語学ではなく”人間性みたいなもの”だと、改めて説明してくれます。
「上の子は英語力は順調に伸びてきていると感じるのですが、性格面で学校から指摘をもらったことはあります。もともと、やや内向的で消極的な面がある上の子は、日本での座学は合っているようですが、インターナショナルスクールでの自分の意見を述べる授業は苦手なようです。先生からも『もう少し授業に積極的に参加してくれないと困る』といったメールをもらいました。そこは理解した上で、家庭、学校、塾でサポートをしています。現在は劇的に性格が変わるということはないですが、慣れもあり、できることは増えています。
上の子は、日本に居たときは『みんなと違うことをしてはダメ』といった、規律をとても重んじる傾向がありました。でも、こちらに来てからは”人それぞれ違うことが当たり前”なので、『そういうのもあるんだね!面白いね!』と、いろんなことを柔軟に受け入れる場面が増えました。
例えば今は、華僑の習慣で肉類を避け、菜食を貫く時期なのですが、異文化に面白さを感じながら、子どももすんなり受け入れています。文化や宗教の違いを、なんでも柔軟に受け入れられるようになってきているので、そこは移住の良い側面だと感じています」
◆親子で英語学習はご法度!?