言わずもがな子どもは何人産み育てても大変なことに変わりありません。子どもの数だけで子育ての頑張りを評価することは意味をなさないでしょう。しかし1児の母、2児の母からすると“3児の母”は別格な印象を持ちやすいと周囲を見ても感じます。
2児の母である知人は「共働きでも都心に住んでいたら2人までが精いっぱい。3人の子育ては広い家と経済力、子育ての協力体制、体力などあらゆるものが揃っていないと厳しい」として3人目を諦めたそうです。少子化のこの時代ですが、「子どもは本当は3人ほしい」、「3人目は諦めた」という人は意外と少なくありません。それくらい「3児の母」は憧れであり、ハードルが高いものなのでしょう。
◆3児の母には、他人の目を気にしない強さがある?
またその知人は「3児の母は達観しているので誰に対してもマウントすら取らない」と話します。「1人っ子だと子育てがラクそう」と自身の頑張りを軽んじて見られることも多いので、「そんなことはない! 1人だって大変!」と声高に言いたくなる1児の母や、「1人より2人のほうが大変」という意識を持ちつつも、「3人産み育てられるのは恵まれた環境にいる人だけ」と嫉妬にも近い感情を覚える2児の母が周囲に珍しくないそう。
しかし子どもによる個体差から子育ては人それぞれであり、その正解のなさも、他人からの批判や評価に揺れ動く無意味さも、体験を通して知っているのが3児の母。誰かと自分の家庭を比べたり他人からどう思われようといちいち気にしたりしない強さがあるように思えるのだそうです。これには、実母のように頼りがいのある3児の母のママ友が数人いる筆者も同感しています。