広瀬姉妹については、当初は先にブレイクした広瀬すずの人気が圧倒的に高く、2020年の同ランキングでは広瀬すずが14社で今田美桜と並んで女性タレント1位だったのに対し、広瀬アリスは圏外だった。

 しかし、広瀬アリスは地道にドラマの脇役などで実績を積み上げ、SNSでのユニークな言動やバラエティ出演で気さくな人柄が知られるようになったことで急激に人気が上昇。2021年の同ランキングで一気に契約社数12社にまで伸ばし、広瀬すずと同率3位に並んだ。昨年の同ランキングでは、広瀬アリスが11社、広瀬すずが9社でついに逆転。先述したように、今年も広瀬アリスのほうが上位で「姉の連勝」となった。

 ただCM露出量でいうと、ビデオリサーチが先日発表した2023年の年間CM露出タレントランキング(秒数)で広瀬すずが6位に入ったのに対し、広瀬アリスは圏外。これは広瀬すずがサントリー、ソフトバンク、三井不動産、日本マクドナルドなど出稿量の多い企業と契約しているためで、そういう意味では五分五分の拮抗状態ともいえそうだ。

 「姉妹対決」という視点で見てしまいがちだが、女優としては姉妹ですみ分けができているともいえる。広瀬すずが王道のヒロイン路線を歩んでいるのに対し、広瀬アリスはコメディエンヌとして才能を発揮。放送中の広瀬アリスの主演ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)は視聴率で苦戦しているが、コメディパートの演技は評判がよく、作品の低迷に反して彼女の評価はむしろ上がっている。