◆理想の彼との初めての大型連休、儚くも散った華やかなデート
雲行きが怪しくなったのは、ゴールデンウィークを前にしたときのこと。
「彼と過ごす初めての大型連休、デートできたらいいなと思っていました。周りの友人が温泉旅行やテーマパークに行くと話しているのを聞いて、憧れていたんですよ。
でも、全然ゴールデンウィークの話題にならないので、私から聞いてみたんです。“ゴールデンウィークなにする?”って」と裕子さん。
しかし、修二さんは「大型連休は地元に帰省し、実家の魚屋の手伝いをしているんだよね」と返答。
このときのことを裕子さんは、次のように振り返ります。
「旅行に行けないのは残念でしたけど、“家族思いでステキだな”と感心しました。
でも“一緒に手伝いにきてもらってもいい?”とお願いされたときは、正直“なんで?”と思いましたよね。せっかくの連休なのに、遊べない、休めないどころか、初めて行くお家の手伝いをするなんて、と。
ただ、当時の私は彼と結婚したいと考えていたので、気は進みませんが引き受けることにしました。家族になるかもしれないですから、最初の印象って大事だろうなと思ったので」