「吉良上野介」は果たしてどんな人だったのか?

写真:こごみ

華蔵寺の前に建つ上野介の像は、悪役とは思えないほど温和で優しそうな表情をしています。果たしてそんなに悪い人だったのか?「浅野内匠頭」との確執も、仕事の上でのことであり、考え方や金銭的な感覚、お家の事情なども複雑に絡んでいたともいえます。

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馬に乗って領地を自ら巡っていたという伝承から「赤馬の殿様」という呼び方も伝わっています。でもそれもまた伝説。大石内蔵助たちの主君である「浅野内匠頭」も、かなり短気であったという説もありますし、実際のところ、人はいろいろな側面を持っているものですから、一概には言えないのが本当のところかもしれません。

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日本史の悪役として名をはせた「吉良上野介」ですが、史実がどうであれ、国元の風景やそこで暮らす人々のことは、きっと愛していたに違いありません。今も愛馬にまたがり、目の前に広がる美しい地元の風景をじっと見つめています。

おまけ:事件現場の両国「吉良邸跡」

写真:こごみ

こちらはまさに、討ち入りがあった事件現場、吉良邸跡です。かつて2,550坪の広大な敷地を持っていた吉良邸は、現在東京両国の公園になっています。その一画の76分の1というささやかな敷地に、わずかな名残が残されています。見過ごして通り過ぎてしまいそうな小ささ。一目で見渡せる範囲に、吉良上野介の像が展示され、首洗い井戸が存在します。

旅で歴史を知る楽しみ

写真:こごみ

歴史にそんなに強くない人でも、旅に出ると観光スポットやゆかりの地などで、歴史に触れることも多いですね。そこから意外な興味も出て、知識の幅も広がったりします。「12月といえば忠臣蔵!」という感じで、近年までの風物詩の1つでした。お家で過ごす冬の夜、DVD鑑賞や読書などで、忠臣蔵の世界を改めてのぞいてみてはいかがでしょうか。

 

提供:トリップノート

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