◆コロナ禍で来客ゼロなのは助かるけど…

スマホをいじる母親と子ども
「夫にはLINEで叔母の家に娘と行くこと、日曜に戻ることを伝えました。そうしたら『明日の準備はどうすんだよ?』ってメッセージが来たので、『自分ですれば?』と返してやりました」

 そういって突き放したさゆりさんですが、実はビールや缶チューハイは買い置きしてあり、冷蔵庫にも鍋の具材を用意していたのです。

「一応、リビングに書き置きも残しておきましたし、わざわざ買い出しに行かなくてもできるようにはしていたので最低限の義務は果たしたつもりです。叔母には『放っておいたらいいのに。あんたは優しすぎる!』って言われちゃいましたけどね(笑)」

 その後、自宅に戻ると夫は何度も謝ってきたので許してあげたそうですが、しばらくするとまた懲りずに自宅に人を呼び始める始末。でも、ちょうど新型コロナの感染が拡大してきたこともあり、さすがに呼ぶことはなくなりました。

「コロナで幼稚園が休校になったり、職場にも感染者が出て大変なことのほうが多いですが、来客が一切なくなったことは正直助かっています。ですが、こんな彼ですから感染が収束すれば以前のようにまた家に招待しようするはず。それを考えると不安ですけどね」

 家に誰かを呼びたく気持ちはわかりますが、パートナーの許可なく誰彼招こうとするのはルール違反。準備や片付けをする人の身にもなってもらいたいものです。

―夫・彼氏を殺したいと思った瞬間―

<文/トシタカマサ イラスト/カツオ>

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。