駅前からバスに乗って紀三井寺へ
キーノ和歌山の散策を楽しんだら、駅前のロータリーからバスに乗って、紀三井寺に向かいましょう。和歌山バスのマリーナシティ・海南駅前行きに乗車し、紀三井寺バス停で下車します。所要時間は、約22分ですが、経由地により30分以上かかる便もあります。
なお、JRの和歌山市駅から、お寺の最寄りの「紀三井寺」駅まで電車で行く方法もあります。こちらは、本数が少ないうえ、途中の和歌山駅で乗り換えが必要となりますので、ご注意ください。
紀三井寺に到着!ケーブルカーや階段で境内へ
紀三井寺バス停から東に10分ほど歩くと、紀三井寺に到着です。紀三井寺は、宝亀元年(770年)に開かれた歴史ある寺院で、西国第二番の札所となっています。名草山という小高い山の中腹に本堂などが建っており、境内から和歌浦湾が望めます。早咲きの桜としても有名で、春には多くの観光客が訪れます。
こちらが、紀三井寺の楼門です。ここからは長い階段が、山の中腹にある境内まで続いています。傾斜がかなりあり、以前は参拝者が足元を気にしながらゆっくりと上っていました。しかし、2022年の春に、参拝用のケーブルカーが導入され、楽に上れるようになりました。
少し離れて、どれくらい高低差があるか見てみましょう。写真の下に、門前の商店や駐車場が見えています。そして、中央のやや上の方に、お寺の建築物の仏殿が見えています。やはり高低差がかなりありますね。身体の不自由な方、荷物が多い方などは、ケーブルカーを利用すると良いでしょう。
こちらが参拝用ケーブルカーです。やや大きなエレベーターほどのもので、さほど広くはありませんが、車いすでも楽に乗れそうです。ガラス張りで明るく、椅子も設置されています。
料金は、上がり、下がりとも1回200円です。なお、車いすの方やその介助者、障がい者手帳をお持ちの方などは、無料となります。詳しくは公式サイトをご覧ください。
料金所でお金を支払って乗車します。係員は乗務しておらず、参拝者がボタンで操作します。操作といっても、エレベーターに乗る時とほぼ同じなので、難しくはありません。扉を閉め、「上る」ボタンを押して動かします。
動き始めると、このように窓から周辺の市街地の景色が見えてきます。ケーブルカーに乗っている時間は、1分ほどと短いです。車窓からの景色を見逃さないようにご注意ください。
急な傾斜をさらに上ります。後ろ側の窓から下を見ると、高さが感じられ、ちょっとしたスリルも感じられるかもしれません。
あっという間に、終点に到着です。しかし、ここはまだ長い階段の中間地点です。階段を横切り、以前から設置されているエレベーターに乗り換えると、本堂などが立ち並ぶ境内に着きます。
ちなみに、境内までの石段はこのような感じです。231段もある階段は、傾斜も急なので、上るのが大変そうです。しかし、この石段には、厄除けや結縁のご利益もあるそうなので、体力のある方は上ってみてください。